8月は、戦争を想う、鎮魂の季節だ。
それにしても終戦記念日の8月15日が、死者の魂を迎える「お盆」という、古くからの日本文化(仏教からくる)と重なるのは不思議な一致だとかねがね思っていた。この時期には、意識として確かに、戦争犠牲者の霊が帰ってくるのだ。
そしてこの10日、防災ヘリコプターの「はるな」が群馬県の山中で姿を消した。群馬県の飛行機事故といえば、誰もがあの御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落を想い起こすだろうが、それが33年前の8月12日なのだ。山中に散らばるヘリの機体を見て、その記憶がよみがえった。
僕は、あまり神秘的な考えにおちいらない、どちらかといえば科学的合理的な方だが、死者の魂(霊)が呼んでいるのではないか、というような気がしたものだ。
この異常な暑さのせいかもしれない。