都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

幼児発見者(尾畠春夫さん)の野生と文化

あっちだ 帰省先の祖父母の家のすぐそばで行方不明になった藤本理稀くん(2)を発見したボランティアの尾畠春夫さん(78)は、真っ赤なハチマキに独特の道具を背負った異様な姿だった。 しかし多勢の捜索隊が発見できなかった幼児を、森の中の沢でたちまち発…

建築からの戦争論・その3

thepage.jp戦争論 建築からの戦争論・三部作の最後です。若山

第二次世界大戦は都市化への怨念が原因

建築から戦争を考える・その2。 thepage.jp

建築からの戦争論

建築からの戦争論を発表した。今日から三日間お盆の特集連載。若山 https://thepage.jp/detail/20180812-00000004-wordleaf 建築から戦争を考える(上)戦争とは文化現象ではないのか | THE PAGE(ザ・ページ) 今年も8月15日終戦の日が近づいてきました。戦…

能力の格差から努力の格差へ

スポーツで活躍している若者を見ると頼もしくなる。 スマホでゲームに夢中になっている若者を見ると情けなくなる。 わりと頼もしい方の学生たちと話していて気がついた。 若者たちも、ゲームにハマらないように努力しているのだ。そして今の若者たちは、努力…

キャラクターとその罪・忖度と諫言

ボクシング連盟の山根明氏を「唖然とする人物像」と書いた。「小悪ボス」とも書いた。 しかしテレビを見ていると、アメフトの内田監督や、レスリングの栄監督とは、少し違うかもしれない。 久しぶりに登場した「ヤーさんふうのキャラクター」で、『仁義なき…

ネット墓地とスマ墓

お盆の話題であるが、最近はインターネットで墓参りをしたり、スマホの画面に墓が写し出される、ネット墓地やスマ墓といったものが人気だそうだ。 しっくりこないのではという気もするが、実在しないということがむしろいいのかもしれない。 「墓」というも…

お盆と終戦・御巣鷹山と「はるな」

8月は、戦争を想う、鎮魂の季節だ。 それにしても終戦記念日の8月15日が、死者の魂を迎える「お盆」という、古くからの日本文化(仏教からくる)と重なるのは不思議な一致だとかねがね思っていた。この時期には、意識として確かに、戦争犠牲者の霊が帰ってく…

厳正と抜擢=公平倫理、その崩壊=存亡の危機

考える人は孤独だ 東京医大の入試で、女子学生が一律に減点されていたというのは驚きであった。 そしてテレビによく出る女医が「医療の現実から見れば当たり前」と発言したようだ。女医が増え過ぎて男性の医者が減るのは医療の現場に好ましくないという、現…

「実力ボス」から「小悪ボス」へ

ボクシング協会やレスリング連盟やアメフト部といったアマチュアスポーツ界に、かなり悪質なボスがはびこっていたことが明るみに出た。 いずれも激しい身体コンタクトのある競技で、強い精神力が必要とされ、上下関係に厳しく、個人の権利より規律に対する忠…

唖然とする公的組織のボス

唖然とするニュースというのが、時々ある。 ボクシング連盟の会長だ。何か驚くべきことをしたというより、その人間像だ。 アメフトの監督の違反タックル指示もそれに近い。 レスリングの監督のパワハラは少し近い。アマチュアスポーツは本来、クリーンさが信…

女子減点、かつての工学部では考えられない

僕が学んでいたころの工業大学では、女子学生はいないのが当たり前。稀にいても学年に一人か二人、500分の1ぐらいの確率だったから、教室の建物には女子トイレがない。彼女たちは女子事務員のいる本館まで、そうとうの距離を歩かなければならなかった。今だ…

リガのユーゲント・シュティール 映画監督エイゼンシュテイン の父親は建築家

バルト三国は、言葉も風土も文化も異なるところが面白い。 端的にいえばエストニアはフィンランドに近く、リトアニアはポーランドに近い。 一番ロシアの影響が残るのがラトビアで、首都リガはソビエト時代モスクワに次ぐ大都市であった。 世界遺産の中央市場…

巨額の買い物

イージス・アショアが6000億円だという。 長く建築をやってきたので、巨額のコストにはそれなりの感覚があるのだが、一般の人にはピンとこない数字だろう。これはべらぼうな額である。 そりゃないでしょ、トランプさん、安倍さん、防衛省さん! 自衛官も…

西野采配の是非

thepage.jp 日本が敗退して熱も冷めかけているが、日本・ポーランド戦は、さまざまな話題を提供してくれた。 ベルギー戦の前に、少し興奮ぎみに、やや冗談まじりで書いた記事だ。ワールドカップ全体についての感想はまた別の記事に書いてみたい。

米朝会談の力学と永井陽之助

thepage.jp このところのトランプ金正恩会談の報道に、永井陽之助の講義を思い起こした。 リアリズムの国際政治論はヴィヴィッドな迫力があった。 キューバ危機に似た印象を受けたのは僕だけではないだろう。

様式の転変に魂を込めた建築家

thepage.jp 村野藤吾の目黒区役所=旧千代田生命ビルについて書いた。 建築学科の学生時代に竣工して見に行ったのが懐かしい。 都市も、建築も、人生も変化する。

ホラを吹かない建築家

「君は建築家といっているが、設計をやっているのか」 「昔はやった」 「今はどうだ」 「今はホラを吹いている・・・ル・コルビュジェ、丹下健三、黒川紀章、みんなホラ吹きの達人だった」 「なるほど。ホラを吹かなければただの設計士ということか」 「その…

腹立たしい事件とコメント

羽生と大谷の活躍から、日本のスポーツマンが、日本の文化と外交の行方を示唆すると書いたら、すぐに腹立たしい事件が起きた。日大アメフト反則事件である。 そして二つの腹立たしいコメントがあった。 「激しいスポーツではああいうことはよくある。今回は…

羽生・大谷・日本の文化と外交

thepage.jp 羽生と大谷の活躍から日本の文化と外交の行方を論じました。

浅草・猥雑街の文化論

thepage.jp どんな都市にも、どんな人間にも、猥雑な部分がある。 整理されすぎた、猥雑のない都市にも人間にも魅力がない。

バランスが幸福

これまでは仕事の合間に碁を打っていたが、今は碁の合間に仕事をしている。 仕事ばかりでは疲れるし、趣味ばかりでは飽きる。 人間はバランスの動物だ。 結局、幸福とはバランスのことだろう。

「刑事モース」の終わり方

先回、「今やっている『刑事モース』」と書いたが、筆者はドラマをビデオにとって見る習慣があり、このドラマは少し前に最終回を迎えていた。これは謝らなければならない。 問題はその終わり方である。 主人公とその上司は、稀に見る正義感をもつ腕のいい刑…

ミステリー番組・イギリスと日本

「名探偵ポアロ」「刑事フォイル」そして今やっている「刑事モース」。 イギリスのミステリー番組は見応えがある。 ストーリーにリアリティが感じられるのは、現実にありそうだ、ということより、人間と社会を、深く掘り下げているからだろう。 時代設定がし…

冤罪の弁護士についての番組

NHKで、冤罪を主に扱い、むずかしい裁判で無罪を勝ち取ってきた弁護士、今村核についての番組の再放送があった。 見応えがあった。 なぜかといえば彼に、正義感の押しつけも、自分へのヒロイズムも、まったく感じられなかったからだ。時には、番組をつくる側…

築地本願寺・伊東忠太と大谷光瑞の気宇壮大

少し前、築地本願寺をつくった伊東忠太と大谷光瑞の気宇壮大について書いた。 興味深い人間像だ。 thepage.jp

南北会談とノーベル賞

拈華微笑 金正恩委員長にうながされて文在寅大統領が38度線を越えるシーンは印象的であった。 つい先日まで、やれミサイルだ、核実験だ、近親者暗殺だ、側近の粛清だと、恐怖政治の象徴だった人間が、一転ニコニコ顔でやってきたのだから、世界も日本も、戸…

グレートレース・報酬も賞賛もない命がけの挑戦

グレートレースという番組がある。 酷寒の北極圏、酷暑の砂漠、険しい山、深い森、激しい川、厳しい自然の中を数百キロ、数日間、命がけで走り抜く。自転車も、カヌーもあれば、時にはパラグライダーも登場する。参加者の多くは途中脱落し、ゴールにたどり着…

ビートたけし・軍団・森社長の文化論

オフィス北野の内紛が報じられた。 芸能界に詳しいわけではないが、よくあるタレントと事務所の問題とは一味違うような気がした。たけしと軍団は一体で、森社長が敵という構図だが、僕は文化論的に三つどもえだと思う。 たけしという人が、多くの分野で図抜…

思う、考える、話す、書く、動く

思うことを書くには考える必要がある。 僕は昔から文章を書いてきたので、けっこう考える。 しかし話すとなると、あまり考えずにその場の調子に乗ってしまう。また軽はずみな行動をとって後悔することも多い。つまりおっちょこちょいなのだ。だが、世の中を…