都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

米朝会談の力学と永井陽之助

thepage.jp このところのトランプ金正恩会談の報道に、永井陽之助の講義を思い起こした。 リアリズムの国際政治論はヴィヴィッドな迫力があった。 キューバ危機に似た印象を受けたのは僕だけではないだろう。

様式の転変に魂を込めた建築家

thepage.jp 村野藤吾の目黒区役所=旧千代田生命ビルについて書いた。 建築学科の学生時代に竣工して見に行ったのが懐かしい。 都市も、建築も、人生も変化する。

ホラを吹かない建築家

「君は建築家といっているが、設計をやっているのか」 「昔はやった」 「今はどうだ」 「今はホラを吹いている・・・ル・コルビュジェ、丹下健三、黒川紀章、みんなホラ吹きの達人だった」 「なるほど。ホラを吹かなければただの設計士ということか」 「その…

腹立たしい事件とコメント

羽生と大谷の活躍から、日本のスポーツマンが、日本の文化と外交の行方を示唆すると書いたら、すぐに腹立たしい事件が起きた。日大アメフト反則事件である。 そして二つの腹立たしいコメントがあった。 「激しいスポーツではああいうことはよくある。今回は…

羽生・大谷・日本の文化と外交

thepage.jp 羽生と大谷の活躍から日本の文化と外交の行方を論じました。

浅草・猥雑街の文化論

thepage.jp どんな都市にも、どんな人間にも、猥雑な部分がある。 整理されすぎた、猥雑のない都市にも人間にも魅力がない。

バランスが幸福

これまでは仕事の合間に碁を打っていたが、今は碁の合間に仕事をしている。 仕事ばかりでは疲れるし、趣味ばかりでは飽きる。 人間はバランスの動物だ。 結局、幸福とはバランスのことだろう。

「刑事モース」の終わり方

先回、「今やっている『刑事モース』」と書いたが、筆者はドラマをビデオにとって見る習慣があり、このドラマは少し前に最終回を迎えていた。これは謝らなければならない。 問題はその終わり方である。 主人公とその上司は、稀に見る正義感をもつ腕のいい刑…

ミステリー番組・イギリスと日本

「名探偵ポアロ」「刑事フォイル」そして今やっている「刑事モース」。 イギリスのミステリー番組は見応えがある。 ストーリーにリアリティが感じられるのは、現実にありそうだ、ということより、人間と社会を、深く掘り下げているからだろう。 時代設定がし…

冤罪の弁護士についての番組

NHKで、冤罪を主に扱い、むずかしい裁判で無罪を勝ち取ってきた弁護士、今村核についての番組の再放送があった。 見応えがあった。 なぜかといえば彼に、正義感の押しつけも、自分へのヒロイズムも、まったく感じられなかったからだ。時には、番組をつくる側…

築地本願寺・伊東忠太と大谷光瑞の気宇壮大

少し前、築地本願寺をつくった伊東忠太と大谷光瑞の気宇壮大について書いた。 興味深い人間像だ。 thepage.jp

南北会談とノーベル賞

拈華微笑 金正恩委員長にうながされて文在寅大統領が38度線を越えるシーンは印象的であった。 つい先日まで、やれミサイルだ、核実験だ、近親者暗殺だ、側近の粛清だと、恐怖政治の象徴だった人間が、一転ニコニコ顔でやってきたのだから、世界も日本も、戸…

グレートレース・報酬も賞賛もない命がけの挑戦

グレートレースという番組がある。 酷寒の北極圏、酷暑の砂漠、険しい山、深い森、激しい川、厳しい自然の中を数百キロ、数日間、命がけで走り抜く。自転車も、カヌーもあれば、時にはパラグライダーも登場する。参加者の多くは途中脱落し、ゴールにたどり着…

ビートたけし・軍団・森社長の文化論

オフィス北野の内紛が報じられた。 芸能界に詳しいわけではないが、よくあるタレントと事務所の問題とは一味違うような気がした。たけしと軍団は一体で、森社長が敵という構図だが、僕は文化論的に三つどもえだと思う。 たけしという人が、多くの分野で図抜…

思う、考える、話す、書く、動く

思うことを書くには考える必要がある。 僕は昔から文章を書いてきたので、けっこう考える。 しかし話すとなると、あまり考えずにその場の調子に乗ってしまう。また軽はずみな行動をとって後悔することも多い。つまりおっちょこちょいなのだ。だが、世の中を…

大きな枠組みと身近な好奇心

どっちだ テレビのBSは、国際的なニュースが多く、シリア爆撃、米朝会談、日米首脳会談などの話題を伝えている。発言も、専門家の突っ込んだ内容が多い。 一方地上波は、財務次官(官僚トップともいえる)や県知事のセクハラ辞任問題でもちきり。専門家とは…

自衛隊の日報問題からシビリアンコントロールについて

thepage.jp シビリアンコントロールについて、ものづくり技術の現場および教育の現場と、中枢管理部門との乖離と断絶を、軸に書いた。

毒ガス・ミサイル・ピンポイント

毒ガスを使ったらしいアサド政権に対して、米、英、仏軍はミサイル攻撃を展開した。 毒ガスは悪い。しかしミサイルも悪い。 しかし毒ガスはもっと悪い。 どうやらそうらしい。 アメリカにいるとき、戦争の議論となり、アメリカ人が、日本刀は残酷だがピスト…

鳩山一郎邸についてー戦前から戦後の政治史の舞台

thepage.jp 「鳩山一郎邸」について書いた。 戦前から戦後の政治史の舞台となったことを感じる。 鳩山の「音羽」 吉田茂の「大磯」 田中角栄の「目白」 政治家の自邸が政治の舞台となるのは、大物の証拠だ。 彼らはみな、収監、逮捕、追放の憂き目にあってい…

プレパトの俳句の先生

芸能人に俳句を作らせて指導するテレビ番組の先生はとてもいい。 俳句の面白さと良し悪しの判断をこれほど明確に伝えた先人がいるだろうか。 テレビと俳句という新旧の文化が融合したといえる。 他の科目の先生と並べてしまうのは可哀想だ。 ディレクターに…

葛飾北斎と妹島和世

thepage.jp 建築から展望を広げて、北斎と浮世絵論のようになってしまった。 妹島和世はどう思うかな。

トランプ・金正恩・蚊帳の外

トランプと金正恩両首脳の会談が電撃的に発表され、急速進行している中、日本のマスコミの解説者は、日本が蚊帳の外におかれることを心配し、主体的に行動することを求める発言で締めくくるが、これはどうだろうか。 もともと日本の戦後は、アメリカの占領下…

お腹が痛くなるニュース

何が見える 森友文書の書き換えのニュースを知って、消えた年金記録のニュースのときと同様、お腹が痛くなった。 殺人や戦争のニュースは、手足が寒くなるような事件だが、内臓に響くニュースもあるのだ。 改めて、「ニュースと人間」というテーマについて考…

森友文書問題・「情報肥大」と「中枢劣化」

財務省の公文書改ざん問題は、かつての社会保険庁の消えた年金記録を思わせる。 野党とマスコミは、大臣の辞任や内閣不信任という政局として扱おうとするが、そんな問題を超えた官僚機構の根本の問題である。 政治、行政、研究、教育、報道、批評といった日…

カーリング・日本式経営・安全保障

カーリング娘の快挙から、日本式経営と安全保障を論じた。 そだねーには、相談と決断と責任がセットになっている。 日本のスポーツマン、特に女子選手の行動と笑顔はF35(最新鋭スティルス戦闘機)以上に効果的だ。 thepage.jp

平昌からの地政学

thepage.jp 少し異なる視点から書いて見た。雪と氷の風土の文化と政治

教師に銃を持たせる社会

またしてもアメリカで銃乱射事件が起きた。 高等学校であったところから、トランプ大統領は、銃の所有に対する規制を強化するとともに、教師に銃を持たせることを進めるという。背後には全米ライフル協会の選挙影響力があるという。 「どんな場合でも体罰は…

羽生結弦と宇野昌磨にアウェイはない

羽生結弦と宇野昌磨が金と銀。オリンピックの緊張の中で、たいしたものだ。 それにしても、この二人が氷上に姿を現わすと、圧倒的な女性の歓声が上がる。コアなファンが日本から大勢行っているのだろう。 それまで平昌では日本の応援はあまり目立たなかった…

平昌オリンピックに見るヨーロッパ的伝統とアメリカ的創造

ノイシュバンシュタイン城 前に「THE・PAGE」に、スポーツには二種類あると書いた。 単純な個人的能力を競う、陸上や水泳のような競技と、複雑なルールをもつ、サッカー、ラグビー、野球、バスケットボールといった球技であり、前者は昔からどこにでもあり、…

女子はサムライ・男子はナデシコ

東京オリンピック64室内競技場。丹下健三設計 平昌オリンピックを見ていると、雪上系と氷上系に分かれるのはもちろんだが、スピードスケートやアイスホッケーなど「速度と力」を競う競技と、フィギュアスケートやスノボなど、審査員の採点によって、すなわ…