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都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

空調に関するテレビ番組

今朝の人気テレビ番組で、空調機をつけっぱなしにするのと、こまめにオンオフするのとどちらがエコか、という特集があった。

僕の専門にも近いので、興味をもって視聴したのだが、その中で、空調機を立ち上げたとき初期の温度が高いために消費電力が多くなり、やがて温度が冷えると消費電力が低くなるという説明があった。それは実際の住宅の実験によって証明されて、正しいのだが、そのあとのグラフを使っての説明では、空調機をオフにして、外出して戻り、再び空調機を立ち上げると、初期の温度が高いときとまったく同じ電力が消費されるという説明であった。しかし僕は、短時間の外出ではさほど室内温度が上がらないからそれだけの消費量には達しないのではないかと考えた。

スタジオの誰もその疑問を発することなく、あたかも素晴らしい結論が導かれたような発言に終始した。

僕の勘違いかもしれず、結果としてそれほど害のある結論にはなっていないので、声高に議論したいとも思わないが、一見実証的と思われる議論も、実はその条件に多くの問題が含まれていることがあるのだ。

科学的専門的な結論が一般社会化されるときに、そういうことがよく起きる。