都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

AI(人工知能)審判を望む

特に昨晩の試合を言うのではないが、サッカーの勝敗は審判に左右される。

柔道もそうだ。そういうスポーツは少なくない。

僕はAIの審判を望む。

ボールやユニフォームにチップを入れ、テレビを多用すれば可能だろう。膨大なデータを記憶させ、ディープラーニングを援用すれば、かなりの正確さと俊敏さが期待できる。

この話を友人たち(技術屋ばかり)にしたら、AIを研究していた友人は「それは十分期待できる」と言った。他の友人たちは「コンピューターに人間がジャッジされるのはどうも」と抵抗を示した。

技術的には可能だが、社会的には抵抗が多そうだ。関係者は仕事がなくなると反対するだろう。しかしプロもしくはそれに近い歌手を機械が採点するカラオケの番組はけっこう人気がある。人間の審査員にはない冷徹さが心地よい。

入学試験でも、採用試験でも、情実の入り込む余地のない機械のような判定がすっきりしていい。戦後日本はその点で、公平であり、能力主義であり、それが活力となった。最近は「多様化」ということで、曖昧になり、活力が失われたような気がする。

スポーツは正確な判定あってこそだ。AI審判に期待する。