先日、あるドイツ人と話していて、10月3日が、再統一の日としてドイツ最大の記念日となっていることを知った。
アメリカは7月4日、独立記念日である。
フランスは7月14日、革命記念日であり、パリ祭である。
「日本は?」と聞かれ、はて・・・。
2月11日、建国記念日というのもピンとこない。
「8月15日」と答えた。
しかしこれは国が誕生した祝祭の日ではない。国(それまでの)が消滅した慟哭の日である。
考えてみれば、われわれはまだ、その「敗北を抱きしめて」生きているのだ。
戦後という時代が特殊なのか、それまでが特殊だったのか、日本という国が特殊なのか。とにかくその国に生きている。