都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

もっとシンプルに

年金制度が変わるそうだ。健康保険も変わるそうだ。

自分にも関わることだが、理解するのが面倒である。

さまざまな減免制度があるので、税務署は還付手続きが大変だそうだ。一度集めたお金をまた返すのに相当のコスト(公務員の人件費)がかかっている。財政赤字は積もるばかり。

何か買おうとすると「ポイントカードは?」と聞かれるが、これも同じだ。初めから安くしろ、と言いたい。

今の世の中、複雑すぎる。

「もっとシンプルにしろ」と叫びたい。

そういえば、前にも叫びたくなったことがある。

パソコンだ。

まず設定が複雑。色々なことに使えても使うのは限られている。使用方法も多様で、裏技まである。

「もっとシンプルにしろ」と叫んだものだ。

つまり世の中にパソコンが普及するとともに、世の中がパソコン化してきたのである。主犯は官僚だろう。マスコミと大学教授が共犯だ。

科学や知識は、世の中を明るく照らすものだったが、情報の洪水は、世の中を濃い霧の中に押し込めるものだ。

そういえば、自分も言われたことがある。

「お前の文章は複雑だ。もっとシンプルにしろ」

困った。

子供のころ、父親に「理屈を言うな」と叱られた。今は妻子に叱られている。