時々、本を後ろから読む。
やってみた人間でないと分からないが、それも一つの読書なのだ。
パラパラと後ろからページをめくる。精読はできないから、スピードが早い。しかも不思議にその本に書いてあることの構造が理解できる。そして重要なところだけ、しっかり読む。評論だけではなく、小説でもできないわけではない。
活字は一次元的に並んでいるが、ページをめくるのは自由だから、斜め読みでも、後ろ読みでも、跳ばし読みでも、いろんな読み方をしていい。そこがラジオやテレビと違うところなのだ。
後ろから読むのは、特に書店で立ち読みするときに有効だ。