稀勢の里が優勝したことを日本中が喜んでいる。
本人のインタビューも涙、涙、「ホントに周りが支えてくれました、これからもホントに稽古に励んで、ホントに立派に勤めます」
周囲から精神的な弱さがあると言われ、本人もそれを認めているようだ。
若乃花以来の日本出身横綱誕生への期待からくる強いプレッシャーがあったからだろう。
本当の家族や部屋の面々や後援会だけでなく、日本全体が家族のように、暖かい声援を送り、優しく励まし見守った。相撲の世界とファンたちは、通常社会以上に日本的だ。それが日本人力士には重圧となり、逆に外国人力士には疎外感となる。
米国の球場でイチローのプレーに惜しみない拍手が送られるのを見ていると、アメリカ人の良さが出ていると思う。もちろんどの国でも、自国の選手を応援する。南米のサッカーは特に激しい。しかし日本人のような家族的情緒性とは違うように思う。
日本人の国民性の一つの特徴は、家族のような一体感であり、その一体感が、日本人選手には暖かすぎることによって、外国人選手にはどこか冷ややかなことによって、プレッシャーとなる。
「暖かくて優しい社会のプレッシャー」と言おうか。
プレッシャーにならない程度に応援したい。