トランプ大統領の就任演説は、よく言われるアメリカ主義なのだが、人間とか国家とかの「理念」がまったく感じられないことに少し驚いた。ここまで来ると、ポピュリズムというよりエゴイズムではないか。これでは説得力がないだろう。
人間にも国家にも、政治的性格のA面とB面があり、どちらかに偏っているものだ。そして現在は、世界的に振り子がB面に振れている。というのが、このブログで書いてきたことだ。しかしまったくどちらかに100パーセント振れ切っているとなると、どうだろうか。振り子の糸が切れなければいいが。
ともかく、世界に共通する「トランプ現象」と、特殊な人格の「トランプ個人」とは分けて考える必要があるようだ。