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都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

政治的性格 A面=都市力 B面=風土力

トランプ現象と政治的性格について論じてきた。重なる部分もあるが、整理しよう。

人間は、他の生物と同様に群をなし、社会的動物でもあり、政治的動物でもある。

人間の集団は、複層的かつ可変的である。集団の最小単位は個人であり、最大単位は人類と考えていいが、一般的に、最小単位は家族(核家族)であり、最大単位は国家であると考えてもいい。

家族と国家の間に、氏族、友人、近隣、など、また学校、企業、その他法人、自治体などの組織がある。

政治的性格のA面とは、より公共的な方向に向かう性格であり、政治的性格のB面とは、所属集団の方向に向かう性格である。

人間の都市化は、知識の拡大、管理の高度化に向かい、学者、ジャーナリストなど、知識によって仕事をする階級は、A面を支持しがちである。一方、固有の組織に属して組織のためにはたらく人々は、その組織の論理に従いがちで、B面の力をよく理解している。

A面とB面は、理論・知識に対する習慣・情緒でもあり、頭に対する胸でもあり、脳に対する心でもある。

それは、人間集団の普遍性と固有性でもあり、都市力と風土力でもある。

A面=普遍性=都市力 B面=固有性=風土力

個人にも、国家にも、二つの性格がバランスしているが、現在の世界はB面に偏りつつある。