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都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

技術屋と財政赤字

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僕の周りには、無骨な技術屋が多く、みな経済には素人である。そしてこの国の巨額の財政赤字を心配している。

ところが金融や経済や財政の専門家の話を聞くと、どうもあまり心配しているようには思えない。

その意見には三種類ある。一つ目は、日本政府は外国ではなく日本人に借金しているのだから大丈夫だ、というもの。江戸時代の武士が商人に借金して大丈夫といっているように聞こえる。しかしこれはまだいい方だ。二つ目は、借金は返さなくてもいい、お金をジャンジャン刷ればいい、というもの。これはかなり怪しい。そうするとインフレになる、「悪貨は良貨を駆逐する」と学校で習ったような気がする。そして三つ目は、そもそも政府の借金は存在しない。すべて財務省の陰謀だ、というもの。これは議論にならない。

僕にはどうしても、金融や経済や財政の専門家より、経済には素人の、無骨な技術屋の方が信用できそうな気がするのだ。

汗水垂らして技術大国を支えてきた人々が置き去りにされ、東芝のようなことが、国家規模で起きるのは悲しい。