東日本大震災のときは、自宅の書架から本が飛び出してきた。
ニューヨークの9・11のときは、二機目をライブで見た。
地下鉄サリン事件のときは、原因が分からない不安が大きかった。
阪神淡路大震災のときは、テレビ映像が嘘のようだった。
すべて、青天の霹靂である。
昨今、ミサイルが飛んできそうな気配がある。
これはかなり黒雲が出ているから、青天ではない。とはいえ霹靂がないとは言えない。雷が落ちる確率は、晴天よりも曇天の方がはるかに高い。
そして、晴天にしろ、曇天にしろ、われわれの平凡な日常は、常に霹靂によって切り裂かれていく。
人生とはそういうものだ。
歴史とはそういうものだ。