テレビで、壁を登るボルダリングというスポーツを見た。
それなりに面白い。
最近は、スケボーやスノボー、曲乗りの自転車やスキーなど、曲芸に近いスポーツが流行っている。
新しいスポーツが、大地から湧き出るように登場する時代なのだ。
古典的なスポーツといえば、陸上が王者で、水泳が副だろう。レスリングやボクシングなどの格闘技もあり、冬季ならスキー、スケートなど。狩猟時代からあったような基本的な身体力を競う。
近代的なスポーツは、サッカー、ラグビー、野球などの球技が多く、チームワークで、組織的で、戦術的でもある。ほとんどが英国発祥。七つの海を制した国は、言語と球技を広めたといえる。
最近のスポーツは、アメリカ発が多いようだが、それよりも、世界の若者たちが勝手に、いつの間にか国境を越えて、路上で広めた感がある。
先に、スポーツと帝国主義との関係を論じたが、各国の伝統文化とは無関係の、大地から湧き出たような、世界の路上から湧き出たようなスポーツにもエールを送りたい。今のところそれが、これまでのスポーツがもつ過剰なナショナリズムとコマーシャリズムに縁遠いところにあるから。