都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

安倍首相の代理戦争

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前川前文科省事務次官の会見と、それにまつわる官僚、元官僚の話を聞いていると、官僚組織の内部に、安倍派と反安倍派がいて、激しい葛藤を演じていることが感じられる。

これはマスコミにもあるようで、単に朝日VS読売といったことでなく、それぞれの記者に安倍派と反安倍派がいるようで、こちらの葛藤もかなり激しい。

これまで、政争というものは永田町現象であり、霞が関の官僚や大手マスコミは一歩引いたところにいたのだが、今は巻き込まれている。

かつての米ソ冷戦構造のように、政界(米ソ)そのものは安倍一強の無風状態だが、官界とマスコミに代理戦争が起きているのだ。どうもこの政権には、かつての「資本主義vs社会主義」のような思想信条の違いといった性格があって、それが日本社会の隅々にまで広がっているような気がする。