都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

河野太郎外務大臣

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内閣改造の目玉として、テレビは野田聖子にスポットを当てているが、注目されるのは河野太郎の外相起用である。

太郎の祖父河野一郎ソビエトとの関係を重視し、父親河野洋平は中国、韓国との関係を重視した。つまり首相は、野田聖子については人間的な懐の深さを、河野太郎については政策、特に外交に関する懐の深さを示したことになる。

また安倍首相の祖父が、日米安保を強引に推し進めた岸信介であったことを考えれば、同じ自民党ではあるが、戦後日本の立ち位置に関する正反対のDNAが、一つの政権に融合されるのだ。

呉越同舟か、同床異夢か。あるいは日本国の立ち位置が、ポリフォニック(重輳的)に展開されるのか。興味深い。