都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

交戦しないということ

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子供のころ、憲法9条のことを知って「他国に侵略されたらどうするのか」という疑問をもった。大人たちは「今はそんな悪い国はないのだ」と答えた。僕は迂闊にもそれを信用した。

その後、憲法を支持する有識者たちも、テレビの討論などで同様の答えをしていた。僕はかなり長い間それを信用した。

今、この答えは通用するだろうか。

僕の知人は、子供のころ9条のことを知って、日本はどんな国にでも侵略され奴隷になる覚悟を決めたのだと解釈したという。そして自分もその覚悟で生きてきたという。僕はこの知人(社会的地位のある人物だが)の厳しい現実認識と論理性に敬意を払っている。