都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

ロングスパン民主主義の勧め

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ドイツの下院選挙で与党が勝利し、メルケル首相の4選がほぼ確実なった。16年にわたる長期政権となる。

揺れ動く国際政治の場における彼女の存在感は、いよいよ大きく安定的なものになるに違いない。

安倍首相も、ある程度長期にわたることが、揺れ動く東アジア情勢における外交の強みとなっていることは確かだろう。これまでのように、1年2年で首相が代わるというのでは、国家としてのガバナンスが疑われる。その間に、日本の国力は、大きく減退した。

そもそも民主主義というものは、衆愚化することに歯止めをかけることが難しい。ある程度ロングスパンで政権を評価するシステムが必要ではないか。企業でも、7、8年は社長を変えないのが普通だ。

とはいえ、長すぎる政権は腐敗する。

僕の感覚では、国家も、自治体も、企業も、最短6、7年、最長12、3年というのが、いいところではないか。

これを法制化することはできないものだろうか。