都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

寅さんとひよっことチャップリン

f:id:wakashige:20170416212451j:plain

長い間やってきたが

教育の要諦は「人生を楽しめ」ということに尽きるような気がする。

なぜなら

どうせ哀しいことに多く出会うのだから。

その意味で、フーテンの寅さんは教育的だ。

そういえば朝ドラの「ひよっこ」も、寅さんに似て、いい人ばかりが登場する。

悪い人、嫌な人、意地悪な人は、まったくいない。

違うのは、寅さんのような「漂白の哀しみ」がなく、万事ハッピーに収まることだ。

こういうドラマが好まれるのは、ニュースに嫌なことがありすぎることのバランスだろう。

チャップリンは、「哀しみ」の量がもっと多かった。

人種的思想的偏見の中を生きたからだろう。

これらがすべて教育的であるかどうかは、よく分からない。