テレビで「シン・ゴジラ」の放送があった。
映画館で観たときほどではないが、なかなか迫力があり、反響も大きかったようだ。この映画のポイントは、単なる怪獣ハザードではなく、非常時における日本政治の決断できない状況とアメリカの関与が鋭く描かれていることだ。
僕は昨年の9月、この映画の感想をこのブログに、「1・崩壊のリアリティ、2・アメリカとの関係、3・福島との関係」と、3回に分けて書いた。
そのすぐ後、某大新聞に政治学者御厨貴さんの論文が出た。内容は似ていたが、時間的にもパクリはありえない。むしろ政治学的にも、そういう評価になるのだということを確認した。
米大統領がトランプになってから、またそのアジア歴訪のあと、この映画を観ると新たな感慨がある。
日本の周囲には「たくさんのシン・ゴジラがいる」ような気がするのだ。