2017-11-16 日馬富士と「人間の霹靂」 青天の霹靂であった。 体が小さいのを、気力と稽古でカバーし、普段は人格的にも申し分なく、プロはだしの絵を描いて売り上げを病気の子供にと、人間の鏡のようだった横綱の暴行事件である。 それが相撲協会のゴタゴタに絡んできそうだ。 誰もが「酒は怖い」と考える。 しかしそれだけではない。人間そのものの怖さを感じる。 批評家の小林秀雄が「死んだ人間は立派だが、生きている人間は何をしでかすか分からないから始末が悪い」という意味のことをどこかに書いていた。 「人間の霹靂」というものがあるのだ。