都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

日馬富士と「人間の霹靂」

青天の霹靂であった。

体が小さいのを、気力と稽古でカバーし、普段は人格的にも申し分なく、プロはだしの絵を描いて売り上げを病気の子供にと、人間の鏡のようだった横綱の暴行事件である。

それが相撲協会のゴタゴタに絡んできそうだ。

誰もが「酒は怖い」と考える。

しかしそれだけではない。人間そのものの怖さを感じる。

批評家の小林秀雄が「死んだ人間は立派だが、生きている人間は何をしでかすか分からないから始末が悪い」という意味のことをどこかに書いていた。

「人間の霹靂」というものがあるのだ。

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