都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

本当は「金」の高梨沙羅

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ストックホルムの街


高梨沙羅選手が銅メダルを取ったことを讃えたい。

しかし本当は金メダルだったと思う。

あるテレビ番組で、ルンビやアルトハウスが使っているスキーと高梨が使っているスキーを比べていたが、その長さの違いに愕然とした。

ジャンプで日本選手が活躍することから、スキーの長さを身長と体重で制限するという奇妙なルールを設たのだ。

これはおかしなルールである。

アルペン種目でそんなルールがあったら誰でもおかしいと思うだろう。スケート靴のブレードの長さを身長と体重によって変えるなんてことはないし、テニスのラケットにも、フェンシングの剣の長さにもそんなことはない。

世界的に見て北欧人は背が高く日本人は背が低いのは仕方ないことである。ただでさえ不利なのを克服して頑張っているのが日本の選手たちだ。北欧の人たちはそこまでして勝ちたいのだろうか。僕は建築やデザインの面で北欧好きだが、この点は納得できない。

そういったハンデの中でここまで勝ち続けた高梨選手は、国民栄誉賞に値する。