都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

トランプ・金正恩・蚊帳の外

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トランプと金正恩両首脳の会談が電撃的に発表され、急速進行している中、日本のマスコミの解説者は、日本が蚊帳の外におかれることを心配し、主体的に行動することを求める発言で締めくくるが、これはどうだろうか。

もともと日本の戦後は、アメリカの占領下で体制ができあがって、いまだに、主体的な対外政策は難しい状況である。またこの問題は一種のトラブルであるから、そこに主体的に関わることがいいことかどうか。関われば関わるほど、貧乏くじを引く可能性も高い。「君主危うきに近寄らず」という言葉もある。

日本は、核兵器の脅威を除去することさえできれば良いのだ。しかし拉致問題も忘れてはならない。「もういい」という意見もあるが、これは平和日本のスタンスとしても、言い続けるべきである。それがために蚊帳の外なら、その方がいい。蚊帳の外から言い続けるべきだ。