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都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

町内会長型と創業者型

プーチンは、選挙を経ているにせよ、強大な権限をもつ無期限の大統領という印象だ。

ソビエトが崩壊し、民主主義のロシアが誕生してから、独裁者が誕生したのである。

一般的には、選挙によってリーダーを選ぶ民主主義は、独裁者の出現を封じる機能をもつはずだが、多くの国でそうなっていない。むしろ強力な独裁的リーダーでなければ、国が治らないという場合があり、そういったリーダーによって大いに発展するという時期もある。

僕はリーダーのタイプに「ニコニコ町内会長型」と「ワンマン創業者型」があると考えている。

その集団が安定していて特段の変化を望まない場合、集団の成員は、誰にでも公平で人徳円満なリーダーを求める。いつもニコニコして誰にも嫌われない町内会長はそういうタイプのリーダーである。しかしその集団が社会不安の危機にあり、あるいは特段の発展を望む場合、人々は多少摩擦が生じても、実行力のある予見と腕力にすぐれたリーダーを求める。ワンマンだが企業を創業し発展させるタイプだ。

いわゆる先進国は、国が安定して、前者のタイプを良しとするところがある。しかし途上国は、まず国を安定させ、次に急速に発展させる必要から、後者のタイプを良しとする。前者の政治家やマスコミが、後者を民主的ではないとして非難するのは「余計なお世話」かもしれない。しかしとんでもない人権弾圧が生じる場合はその限りではないだろう。そこは判断が難しい。

今回のトランプ勝利は、前者の代表格であったアメリカが、後者のような様相を呈しているというところに焦点がある。そしてヨーロッパ諸国にもその傾向が見られないわけではない。

日本のリーダーは、といえば、ずっと前者のタイプで、しかもすぐに不満続出、短期間で交代させられてきた。その意味で、安倍首相は少し違うタイプではある。

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