都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ホラを吹かない建築家

「君は建築家といっているが、設計をやっているのか」 「昔はやった」 「今はどうだ」 「今はホラを吹いている・・・ル・コルビュジェ、丹下健三、黒川紀章、みんなホラ吹きの達人だった」 「なるほど。ホラを吹かなければただの設計士ということか」 「その…

腹立たしい事件とコメント

羽生と大谷の活躍から、日本のスポーツマンが、日本の文化と外交の行方を示唆すると書いたら、すぐに腹立たしい事件が起きた。日大アメフト反則事件である。 そして二つの腹立たしいコメントがあった。 「激しいスポーツではああいうことはよくある。今回は…

羽生・大谷・日本の文化と外交

thepage.jp 羽生と大谷の活躍から日本の文化と外交の行方を論じました。

浅草・猥雑街の文化論

thepage.jp どんな都市にも、どんな人間にも、猥雑な部分がある。 整理されすぎた、猥雑のない都市にも人間にも魅力がない。

バランスが幸福

これまでは仕事の合間に碁を打っていたが、今は碁の合間に仕事をしている。 仕事ばかりでは疲れるし、趣味ばかりでは飽きる。 人間はバランスの動物だ。 結局、幸福とはバランスのことだろう。

「刑事モース」の終わり方

先回、「今やっている『刑事モース』」と書いたが、筆者はドラマをビデオにとって見る習慣があり、このドラマは少し前に最終回を迎えていた。これは謝らなければならない。 問題はその終わり方である。 主人公とその上司は、稀に見る正義感をもつ腕のいい刑…

ミステリー番組・イギリスと日本

「名探偵ポアロ」「刑事フォイル」そして今やっている「刑事モース」。 イギリスのミステリー番組は見応えがある。 ストーリーにリアリティが感じられるのは、現実にありそうだ、ということより、人間と社会を、深く掘り下げているからだろう。 時代設定がし…

冤罪の弁護士についての番組

NHKで、冤罪を主に扱い、むずかしい裁判で無罪を勝ち取ってきた弁護士、今村核についての番組の再放送があった。 見応えがあった。 なぜかといえば彼に、正義感の押しつけも、自分へのヒロイズムも、まったく感じられなかったからだ。時には、番組をつくる側…

築地本願寺・伊東忠太と大谷光瑞の気宇壮大

少し前、築地本願寺をつくった伊東忠太と大谷光瑞の気宇壮大について書いた。 興味深い人間像だ。 thepage.jp

南北会談とノーベル賞

拈華微笑 金正恩委員長にうながされて文在寅大統領が38度線を越えるシーンは印象的であった。 つい先日まで、やれミサイルだ、核実験だ、近親者暗殺だ、側近の粛清だと、恐怖政治の象徴だった人間が、一転ニコニコ顔でやってきたのだから、世界も日本も、戸…