都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍政権の代理戦争・その2

都議選である。 豊洲が争点かと思われたが、森友加計問題、閣僚、議員の不祥事など、安倍政権の審判のようになってきた。 さながら代理戦争。今までの地方議会の選挙からは考えられないようなヒートアップだ。 マスコミが、親安倍派、反安倍派と二分されてい…

安倍政権の振り子

「THE・PAGE」に「安倍政権のやまとごころ」という記事を書いた。 一種の政治文化論である。 書いているときは、かなり批判色が濃いと感じていた。しかし金曜日の夕方にアップされ、次の土、日のテレビ番組は、政権批判一色だった。月曜日の段階では、記事の…

SMAPの文化論

SMAPの活動から、日本文化の30年を考察しました。 https://thepage.jp/detail/20170622-00000017-wordleaf 前提となる理論は下記 「少し前、映画監督の篠田正浩氏との共著で『アイドルはどこから』という本を出した。ジャニーズ事務所や、AKBや、全国各地の…

小林麻央・人類史上初めての悲しみ

小林麻央さんが亡くなられた。 多くの日本人がその悲しみを共有した。 有名人の死は多くの共感を呼ぶ。しかし今回は、これまでのそれとはだいぶ趣が違った。病名を公開して以来、彼女の病状とその生活の様子が、インターネット上で、彼女自身とその夫のブロ…

SMAPの時代

美空ひばりにはひばりの時代があった。 焼跡から立ち上がろうとしていた。 慎太郎と裕次郎には、石原兄弟の時代があった。 何かに挑戦しようとしていた。 フォーク・グループにはフォークの時代があった。 成長の矛盾を叫ぼうとしていた。 SMAPにはSMAPの時…

警察の執念と監視社会

昭和45年における渋谷暴動事件の容疑者が逮捕された。 警察の執念を感じる。 デモはマス(人間集団)とマスの激突であり、混乱の極致である。その中から容疑者を特定し、46年間にわたって追い続けるのは並大抵のことではない。大学にまで行かせてもらってい…

民主主義は残酷

築地市場における小池知事の説明に対して、業者の方から「行くか行かないかを自分たちに決めさせるのは酷だ。知事が決めてくれれば、自分たちは従うほかないのだ」という意見が出た。 そのとおりだと思った。 前に、沖縄の普天間移転に関して、農家のおばち…

チェスと囲碁と碁会所と民族

バークレイの東ヨーロッパから来た研究者たちは、チェスのクラブをつくっていた。 僕も仲間に入れてもらったが、若いころ将棋をやっていたので、すぐ強くなった。しかしこのころは囲碁が主な趣味で、いつも本を読んだり、ネットで対戦したりしていたので、彼…

アメリカの知的ふところ

カリフォルニア大学バークレイ校の客員研究員だった頃、インタナショナルハウス(ロックフェラーが創設した留学生用ドミトリー ニューヨークにもある 通称アイハウス)に入っていた。食事もついているから一人暮らしにはとても便利だ。 ちょうどベルリンの壁…

周縁の文化・日本建築の良さを教えたチェコ人

コンドルは日本人に洋風建築を教えたが、その後、帝国ホテルを設計するライトの助手として来日し、そのまま日本に住んで、モダニズムと和風の融合を教えたのがアントニン・レーモンドだ。 チェコ出身、ボヘミアンだ。この言葉はヨーロッパの長い歴史の中で、…

安倍政権の文化的矛盾

森友、加計問題から浮かび上がる安倍政権の問題点を文化論として書きました。そこには、明治維新、太平洋戦争、冷戦構造をつうじた日本政治の矛盾が浮かび上がってきます。

安倍首相の代理戦争

前川前文科省事務次官の会見と、それにまつわる官僚、元官僚の話を聞いていると、官僚組織の内部に、安倍派と反安倍派がいて、激しい葛藤を演じていることが感じられる。 これはマスコミにもあるようで、単に朝日VS読売といったことでなく、それぞれの記者に…

BSと高齢者

どうもテレビは、地上波よりBSの方がレベルが高いようだ。 テレビ局の知人に聞いたら「そのとおりだ」という。それでも視聴率は地上波の方がはるかに高くて、BSを見るのは大体が高齢者だともいう。つまり年寄りの方が、知的レベルが高いのだろうか。 年とと…