都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

団体戦の羽生結弦

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羽生結弦が珍しくミスをした。

二つのことを考えた。

このところ彼は気負いすぎているように見えること。

もう一つは、団体戦のエースという重圧だ。個人戦とは異なる、特別なものがあるに違いない。思い出すのは、WBCでのイチローの不振だ。

しかしイチローが何とかしたように、羽生も今日のフリーで何とかするだろう。それがエースというものだ。

 

カールビンソンという都市力

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テレビでカールビンソンという空母の概要が紹介されるのを見て思った。

基地の街がそのまま移動してくるようなものだ。

戦力としての都市力である。

これに同じ都市力で対抗しようとする試みはすべて失敗した。ドイツ、日本、ソビエト

これを手こずらせたのは、キューバベトナムイラクなど、戦力としての風土力だ。

北朝鮮は、今、前者に頼ろうとしてる。怖いのは、後者の戦力と化した時かもしれない。

 

核兵器の忖度

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日本は国連で、核兵器禁止条約に参加しないと表明した。

僕は安全保障に関しては、理想主義ではなく、現実主義であり、それなりの防衛配慮は必要と考える方だが、被爆国としての魂は売り渡して欲しくなかった。

精神的原則の問題と、現実的戦略の問題を分けて考えることはできないのだろうか。どうも日本は、精神的原則が現実的圧力に負けてしまうような気がする。

森友学園問題に似て、これも「忖度」というものか。

文科省天下りも、忖度の結果だろう。本来悪い意味ではないが、官僚機構がこれで動き、民間がこれに期待するとなれば問題だ。忖度はこの島国の美徳でもあり、悪弊でもある。

スマホ人間学・その2

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ホモ・サピエンスは、ホモ・スマホスに変化しました。

そこで「スマホ人間学会=ホモ・スマホス学会」を設立します。

人類が直面した新しい現象に関する超短い論文をお寄せください。

入会金ゼロ、年会費ゼロ、論文掲載料ゼロ、どこかの学会よりずっとお値打ちで権威があります。もちろんレフリー付き論文にカウントされます。

 

スマホ人間学

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電車の中、プラットホーム、ほとんどの人がスマホを見ている。

覗き込むと、ゲームとメールがほとんど。漫画を読んでいる人もいる。

ゲームは若者、と思いきや、結構中高年の女性もピコピコ。

ネイルの爪で画面が傷つかないかとも思う。

ホモ・サピエンスはホモ・スマホスに変わった。

進化というべきか、退化というべきか。

ラ・ラ・ランドの夢と挫折

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映画「ラ・ラ・ランド」を観た。

少し哀しく大いに楽しい、いい映画だった。

昔あったアメリカン・ミュージカルの夢が蘇った。フレッド・アステアジンジャー・ロジャースジョージ・チャキリスとリタ・モレノ、そしてジュリー・アンドリュース

主題歌の「シティ・オブ・スターズ」が耳に残る。しかしハリウッドという街は好きじゃない。人間の匂いがしない。あれはバーチャルな都市だ。

主演のエマ・ストーンがチャーミングだ。現代アメリカの夢を象徴している。

トランプのアメリカもあれば、エマのアメリカもあるのだ。

若者たちに言いたい。大いに夢を見ろ。そして大いに挫折しろ。

転んだら立ち上がるだけのことだ。