都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

ポケモンゴーよりポケベンゴー

 

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ポケモンゴーというスマホのゲームが大変な人気で、交通事故の死者が出るほどだ。

そばにやっている人がいるので覗いてみるが、あまり面白いとも思えない。

しかし画期的なのは、ゲームの世界とリアルの世界とを融合させたことである。これまでのゲームは、家の中でも、電車の中でも、カフェの中でも、現実世界とはまったく切り離された状態となった。しかしポケモンゴーは、今自分が存在するリアルの空間が、GPS全地球測位システム)によって画面に反映されるのだ。

爆発的な人気も理解できる。

僕は、家や仕事場にじっとしていることが嫌いで、ついふらふらと街に出る性質がある。これまでに書いてきたことも、街を歩きながら考え、カフェで下書きをしたものがほとんどだ。勉強が嫌いな子も、実は机の前にじっとしているのがイヤという場合が多いのではないか。

そこで「ポケベンゴー」を開発してもらいたい。

スマホをもって街に出れば勉強になるというものだ。たとえばそこにあるものをスマホが英語で表現する。郵便局があれば「post office 」、救急車が走っていれば「ambulance」といった具合。あるいはその土地にまつわる歴史を解説する。クイズ形式に問題を出して、正解すれば点数が上がる、可愛いガールフレンドができる、というのもいい。

街を歩きながらの勉強は、解放感があり、臨場感があり、ワンパク坊主も成績アップまちがいなし。高齢者が使えばボケ防止、健康にもいい。

ただし命がけ。

交通事故の起きないソフトも一緒に開発する必要があり、これが難しい。