都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

教育は無償であるべきか

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安倍首相は憲法改正に高等教育の無償化を盛り込もうといしているようだが、これはどうだろうか。九条が大きな問題でありすぎて、あまり語られていないし、野党も反対はしにくい。

僕は経験から、学生には随分と個人差があって、学問に向いている学生と、あまり向いていない学生がいることを感じている。

今の教育者は、誰もが努力によって一流になれるというようなことをいうが、誰でもがボルツのように早く走れたり、イチローのような名選手になれるわけではない。学問も同じことだ。むしろ早めに自分の適性を見極めて、専門学校に行くなり、就職するなりした方がいい。重要なのは、人それぞれの道を行くことであって、無理やり同じレールに乗せて競争させることではない。

もちろん学問に向いている学生には門を開くべきだ。かつての国立大学は、ほとんど個人負担がなく、それが国家発展の原動力になったことはたしかである。

しかし卒業免状と異性交遊だけを目当てにしているような学生のコストを、親が払うならまだしも、国民全体が支払うというのは、「一見公平の不公平」というものではないか。

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