どうも悪いことがつづく、そんなときがある。
そうするとストレスが蓄積して何もやる気がしなくなる。
まずするべきことは、その悪いことの原因を探って、次に起こる悪いことを予防することだ。
自己の外部にその原因があるときは、その原因を批判し、是正するように努めることだが、これはストレスが多い。
自分に原因があるときは、自己批判し、自己改善に努力することだが、これもストレスが多い。
もう一つの方法は「何か良いことがあるさ」と思うことである。
一番イージーで、非科学的で、無責任で、向上心のない態度である。
スポーツの試合などを観ていると、結果が、実力よりも運に左右されることが多いことを感じる。そして「ピンチの裏(後)にチャンスあり、チャンスの裏(後)にピンチあり」という格言を思い起こす。それはまったくそのとおりなのだ。
問題は、良い悪いの判断基準であって、本人の基準が普通であれば、良いこと、悪いことは、ほぼ50%の確率になる。人間はそういうふうに判断基準を調整するようにできている。理性というものだ。しかし人によってはこれが偏っている。悪いことばかり、というのは判断基準が高すぎ、良いことばかり、というのは低すぎるのだ。
とはいえ、本当に悪いことばかりの人、良いことばかりの人、というのはいるもので、何ともやりようがない。運命というものだ。
「何か良いことがあるさ」と思うほかにやりようがない。
「他力」というのはそういうことだろう。