都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

冷房と温暖化のジレンマ

猛暑がつづく。

ほとんどの時間を、冷房しているところで過ごしているのだが、少し外を歩いただけで、死にそうになるほどの暑さだ。熱中症で搬送される人の数は半端じゃない。

人間はもはや冷房なしでは生きられないのだ。

この冷房というものは、熱を加えることによって熱を低い方から高い方に移動させるシステムであり、その外部を温めることによって内部を冷やし、しかも熱ロスがあるから全体的には地球を温めるものだ。さらに夏の電力負荷のピークを上げるので、発電過程で大量のCO2を出す。

世界の経済発展は現在、人口が多くしかも一年中冷房を必要とするような南の地域である。これまでの北の発展とは比較にならないほど大量のCO2が出る。その変化は幾何級数的だ。

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どちらへ

CO2の排出を減らすべきだと唱えている人間が冷房の中で生きている。

人類はいつまでこのジレンマに耐えられるだろうか。