都市力と風土力

建築からの文化論を主に、時事評論を加える。

警察の執念と監視社会

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昭和45年における渋谷暴動事件の容疑者が逮捕された。

警察の執念を感じる。

デモはマス(人間集団)とマスの激突であり、混乱の極致である。その中から容疑者を特定し、46年間にわたって追い続けるのは並大抵のことではない。大学にまで行かせてもらっている連中の暴力行為を止める任務を帯びた仲間が殺されるという怨みもあるのだろう。

日本の警察はあなどれない。

味方にすれば頼もしく、敵に回せば、恐ろしい、

「家社会」としての日本は、もともと周囲の人々の監視が厳しく、犯罪者の検挙率も高いのだが、そこに今話題の「テロ等準備罪」が成立すればどうなるのか。

テロの本当の恐ろしさは、それによって監視社会化することであるのかもしれない。